『お金の大学』はどこから読む?一度読むのをやめた僕の答え
『お金の大学』を買ったものの、どこから読めばよいのか迷っていないでしょうか。
改訂版は324ページあります。最初から読み始めても、「貯める力」の固定費を見直す話より、投資でお金を増やす方法を先に知りたいと思う人もいるかもしれません。
僕もそうでした。
書店で見かけて面白そうだと思い、改訂版を買ったものの、「貯める力」の途中で一度読むのをやめました。節約よりも、早くお金を増やす方法を知りたかったからです。
その後、投資で失敗した僕に知人が再読を勧めてくれたことで、もう一度本を開きました。
いまの僕の答えは、最初に読むなら「貯める力」からです。
この記事では、一度読むのをやめた僕がなぜ考えを変えたのかと、読み直してから実際に進めてきたことを書きます。
書籍情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学 |
| 著者 | 両@リベ大学長 |
| 出版社 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2024年11月20日 |
| ページ数 | 324ページ |
| 定価 | 1,650円(税込) |
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出典:朝日新聞出版 プレスリリース(2024年11月20日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002056.000004702.html(2026年8月19日確認)
結論|最初に読むなら「貯める力」から
『お金の大学』をどこから読むか迷っているなら、僕は「貯める力」から読むことを勧めます。
投資を始めるには、元になるお金が必要です。毎月の家計が赤字のままでは、積み立てを続けることも難しくなります。
当時の僕は、投資の利回りを少しでも上げることばかり考えていました。しかし、元本がまだ少ない段階では、利回りを数%上げようとするより、家計を見直して毎月投資に回せるお金を作るほうが効率的でした。
例えば、元本100万円の運用利回りを1%上げても、増える金額は単純計算で年間1万円です。一方、固定費を月1万円見直せれば、年間で12万円が残ります。税金や手数料などを考慮しない単純な比較ですが、当時の僕に必要だったのは、利回りを追うことより元本を作ることでした。
しかも、高い利回りを狙えば、その分だけ大きなリスクを取ることにもつながります。家計を見直して残せるお金を増やすことは、投資の結果に左右されません。僕が「貯める力」から始めた理由は、ここにあります。
もちろん、本は必ず最初のページから順番に読まなければならないものではありません。「増やす力」や「稼ぐ力」に興味があれば、先に目を通してもよいと思います。
ただ、僕の場合は順番を飛ばそうとしたことで、家計を整える前に投資の結果を急いでしまいました。
「貯める力」を読むときは、書かれている内容を覚えることよりも、自分が毎月払っているものと照らし合わせてみると、行動につなげやすくなります。
324ページを一気に読み切ろうとすると、ページ数の多さが負担になります。まず「貯める力」まで読んで、実際に一つ動いてみる。その後で続きを読むほうが、続けやすいと思います。
読者が最初に試すなら、次のような小さな行動で十分です。
- スマートフォンの明細から、毎月払っているサービスを確認する
- 使っているサブスクを一覧にする
- 銀行口座やクレジットカードを家計簿アプリに連携する
- 保険や通信費の契約内容だけ確認する
すぐに解約や変更まで進めなくても、何に払っているのかが分かれば次の判断ができます。
一つひとつの効果は小さく見えます。しかし、これまで見えていなかった支出が見えるようになると、次に確認するものが分かります。
だから、最初は「貯める力」をすべて理解しようとしなくても構いません。読みながら、自分にできそうなことを一つ選ぶ。それだけでも、本を読む意味はあります。
僕は「貯める力」の途中で読むのをやめた
僕がこの本を買ったきっかけは、書店で見かけたことでした。
手に取ってみると、図やイラストが多く、面白そうに見えました。これならお金について学べそうだと思い、改訂版を買って最初から読み始めました。しかし、「貯める力」で出てくるのは、通信費や保険などの固定費を見直す話です。
当時の僕には、それが地味に見えました。
節約には限界がある。それよりも、投資で早くお金を増やす方法を知りたい。そんな気持ちのほうが強く、「貯める力」の途中で本を閉じました。
その後、個別株や信用取引に手を出し、うまくいきませんでした。知識も準備も足りないまま、結果を急いでいたのだと思います。
失敗したあと、もう一度開いた
投資で失敗したあと、知人から『お金の大学』をもう一度読んでみたらどうかと勧められました。最初に買った理由は自分の興味でしたが、再び本を開くきっかけをくれたのは知人でした。
今度は「貯める力」を飛ばさず、1〜2週間ほどかけて読みました。一気に読み切ろうとはせず、書かれている内容を自分の家計に置き換えながら進めました。
書かれている内容が変わったわけではありません。変わったのは、読む側の僕でした。
以前は、固定費を見直しても一度に大きなお金が増えるわけではないと思っていました。しかし、毎月出ていくお金を減らせれば、その効果は翌月以降も続きます。家計に残るお金が増えれば、生活防衛資金や投資に回す余裕も作れます。
この本を最初に読んだとき、僕はいちばん大事な章を飛ばしていた。
そう気づいてから、「早く増やす方法」を探す前に、自分の家計を確認するようになりました。
本を読み直してから、実際に進めてきたこと
本を読み直しただけで、家計に関する行動がすべて一度に変わったわけではありません。
それでも、お金を増やす方法だけを見るのではなく、家計の土台から考えるようになりました。ここでは、その後に僕が実際に進めてきたことをまとめます。
家計簿アプリの導入とサブスクの見直しは、ほぼ同じ時期に始めました。どちらが先だったかは覚えていませんが、支出を見えるようにすることと、不要な支出を止めることを並行して進めました。
家計を見えるようにした
まず取り組んだことの一つが、毎月いくら入ってきて、何にいくら使っているのかを確認することでした。
以前は口座残高を見て、なんとなく使いすぎたと感じる程度でした。しかし、それでは何を変えればよいのか分かりません。
そこで家計簿アプリをダウンロードし、口座やクレジットカードの支出を確認し始めました。最初から細かい費目まで完璧に分けたわけではありません。まずは、毎月ほぼ同じ金額が出ていくものを探しました。
家計簿アプリや口座の明細を使って支出を見えるようにすると、固定費と変動費を分けて考えられるようになりました。感覚で「使いすぎた」と思う状態から、確認する場所が分かる状態に変わったことが、最初の一歩でした。
固定費を見直した
同じ時期に、毎月続く支出も確認しました。
見直したものの一つがサブスクです。契約したときには使うつもりでも、その後ほとんど利用しなくなったものがありました。明細を見ながら必要性を確認し、使っていないものから解約しました。
サブスクを一つ解約しただけで、家計が急に大きく変わるわけではありません。それでも、毎月なんとなく払い続けていた支出を自分で止められたことには意味がありました。一度見直すと、通信費や保険など、ほかの固定費にも目が向くようになったからです。
一方で、金額が大きいからという理由だけでは削らず、家族の生活に必要なものは残しました。
固定費の見直しは、支出をできるだけ小さくする作業ではありません。いまの生活に必要かどうかを、一つずつ決める作業だと感じています。
生活防衛資金を作り始めた
投資に回せるお金だけでなく、急な支出や収入の減少に備える現金も必要だと考えるようになりました。
とはいえ、十分な金額を一度に用意することはできません。僕は目標を小さく区切り、いまも貯めている途中です。
収入と手取りの違いを調べた
収入が増えても、その金額がそのまま家計に残るわけではありません。
所得税や住民税、社会保険料がどのように引かれるのかを知らなければ、使えるお金を多く見積もってしまいます。
勤務医は勤務先以外から給与を受け取ることもあり、毎月の振込額だけでは年間の手取りが見えにくいと感じました。
ここまで進めても、僕がお金に関する5つの力を身につけたわけではありません。使う力については、僕自身まだ考えている途中です。
だからこの記事も、できたことを並べた完成報告ではありません。一度読むのをやめたところから、少しずつ家計を整えている途中の記録です。
この本が合う人・合わない人
『お金の大学』は、お金の勉強をこれから始める人に合いやすい本だと思います。
家計、仕事、投資、使い方、守り方という広い範囲を一冊で見渡せます。図やイラストが多く、読んだあとに何を確認すればよいのかも考えやすい構成です。
一方で、税金や社会保険、投資の一分野だけを深く調べたい人には、物足りない可能性があります。すでに家計管理や資産形成を実践している人も、知っている内容が多いかもしれません。
また、324ページあるため、短時間で結論だけを知りたい人には重く感じられます。僕自身も、最初は途中で読むのをやめました。
それでも、最初から全部を読み切る必要はありません。まず「貯める力」を読み、自分の家計で一つ試す。その後、必要になった章へ進む読み方でもよいと思います。
中古で購入する場合は、旧版ではなく改訂版かどうかを確認してください。この記事で扱っているのは、2024年11月に発売された改訂版です。
まとめ|飛ばした章に、必要なことが書いてあった
『お金の大学』をどこから読むか迷っているなら、僕の答えは「貯める力」からです。
僕は早くお金を増やしたくて、その途中で一度読むのをやめました。しかし、投資で失敗してから読み直し、先に家計の土台を整える必要があると気づきました。
本を最後まで読むことよりも、読んだ内容から一つ行動することのほうが大切です。
支出を一つ確認する。使っていない固定費を一つ解約する。生活防衛資金の最初の目標を決める。
僕も、まだすべてできたわけではありません。それでも、一度飛ばした「貯める力」から、少しずつ進めています。

